中途退学を考えている君へ

20代女性


 私の家は両親と姉妹4人の六人家族で、幼い頃から経済的に厳しい状況でした。

〈中略〉

 私は常に劣等感にさいなまれ、無気力になり、中2の終わり頃から学校を休みがちになりました。勉強にも遅れが出てついていけなくなり、学校へ行くことも嫌になって、中3には不登校になり、家に引きこもってしまいました。

〈中略〉

私は自分を変えるため、心を奮い立たせて、その支援施設のドアを開きました。そして四ヶ月の自立訓練に参加し、いろいろな体験や訓練を受けました。その中で考え方も少しずつ変わっていき、学ぶことの大切さを考えるようになって、諦めていた高校へも行きたいと思うようになりました。

〈中略〉

 高校に入るまでの私は、いつも心の底で虚しさや孤独を感じ、自分に自信が持てず、何事もやる前から自分には無理だとあきらめていました。しかし、高校での生活が私を買えてくれたのです。以前は人の目ばかり気にしていた私が、「人は人、自分は自分」と思えるようになり、「やってみれば何とかなる」と考えることができるようになりました。そして、過去の辛かった経験があるからこそ、今の自分があると実感しています。
 過去の後ろ向きな私から、未来に進む前向きな私へ。今までの苦労は身となり、経験は力となる。これからも学ぶことで自信をつけ、なりたい自分になれるように、勉強も仕事も精一杯頑張っていきたいです。輝かしい未来の自分に向かって。