中途退学を考えている君へ

40代男性


 「中卒だろうがやってやる!」「学問がなくてもやってやる!」私は変なプライドとコンプレックスを抱えて今まで生きてきました。過去もに一度、高校に入学しましたが、勉強にもクラブ活動にも全く興味がなく、学校生活はわたしにとってはつまらないものでした。その結果、1年で留年、数ヶ月後には自主退学という結果で、私の高校生活はさんざんな形でまくをとじました。

 〈中略〉・・・30年ぶりに高校生活がスタートして・・・

・・・思っていた以上に問題が解けず、「この先、本当に高校を続けていけるのだろうか・・・」と悩んだこともありました。しかしそれ以上に、学ぶ楽しさや喜びを感じられたからこそ、今まで続けてこられたのだと思います。


・・・となりの部屋から甥と息子の会話が聞こえてきました。「君のお父さんは何で今頃高校に通っているの?」と聞いた甥に、息子は「だって、勉強することと年齢は関係ないんだよ。学びたい気持ちがあれば何歳からでも学べるんだよ。」と諭すように答えていました。

〈中略〉

 「パパは何でいつもそんなに楽しそうなの?」と聞く息子に、私は自信を持って答えます。
「人生一度きり。楽しく生きるのも、つまらなく生きるのも自分次第なんだよ。」